生地への後防炎加工

防炎加工全般
ここでの防炎加工とは生地にあとから防炎加工を施すことを指します。難燃品とは違いますので混同しないようにご注意下さい
『難燃品』とは糸の段階・染める段階で難燃剤を入れて、防炎効果を高めたモノになります。消防法で定められた場所でのカーテンや絨毯には必要な加工。高層建築物(高さ31メートル以上、おおよそ11階)や人が集まる場所(コンベンションホール・映画館・劇場・ホテル・百貨店・レストラン)などは、カーテン・絨毯に防炎加工が必要になります(消防法により定められています)

防炎加工可能な規格
生地幅80cm〜200cm幅まで対応可能
基本的には原反そのままで防炎加工を行います。そのため10m以下の生地の場合にはサンプル扱いになるため防炎加工代もサンプル代としての取扱いになります。綿100%の生地であれば防炎加工+撥水加工を施すことが可能です。ただしどちらも後加工になりますので撥水効果のある生地に防炎加工を施すことなどはできません。のれんやカーテンなど布製品にも後加工できる場合もありますが製品への加工の場合、現物を拝見させて頂いてお断りするケースもあります。また布製品への防炎加工は1枚ずつ加工していくため作業に手間が掛かるため単価が高くなってしまうのと量が多いと時間(1週間以上)が掛かる場合もあります

防炎証明書について
防炎協会に登録しているので防炎ラベル・防炎証明書をお渡しできます(有償)。防炎ラベル・防炎証明書のみのお渡し・販売はできません。あとから生地の防炎加工を施した場合防炎完了書と防炎ラベル(紙シール)が発給できます。弊社で防炎加工をお請けした場合でも加工後3ヶ月程度経ってしまうと防炎ラベル・防炎完了書の発行はできないケースもあります。また難燃品の場合はメーカーが防炎証明書を保管しているので、証明書控えのお渡しになります。また防炎ラベルも布製になります。絨毯・カーペットなども防炎加工を施すことが可能でも効果が期待できない場合には防炎完了書の発行ができないケースもあります

防炎加工できない素材
基本的には綿素材など天然素材とポリエステル素材(80%以上)に限ります。ナイロンやアセテートは防炎加工できません。綿素材・ポリエステル素材でも表面にコーティング加工などしている生地もできない場合があります。事前に生地の素材を確認して下さい

防炎加工後の生地変化
生地により防炎加工後縮んだり変色するケースもあります。打ち込み本数の少ない生地や綿・麻素材は縮み易いです。変色する場合は生地に表面加工している場合が多いです(持ち込み生地の場合こちらでも目視・触診ではわからない場合があります)。後防炎加工した生地を長期間在庫すると保管状態によっては湿気などを吸収し変色するケースもあるので、後防炎加工を施した生地は1・2ヶ月以内に使い切って下さい。常時湿気の多い所でのカーテン・幕などの使用では難燃素材の物をオススメ致します

持ち込み生地への防炎加工
支給生地への防炎加工のみも承りますが事前にサンプルで防炎加工させてください(有償)。お急ぎなどで試験できない場合、防炎加工後に生地変化が起きた場合には弊社では責任を負いかねます。予めご了承下さい。大手カーテンメーカー品で後防炎加工可能と表記がない物(例えポリエステル100%の理論上加工可能な素材でも)に関しては基本的に防炎加工が出来ない場合が多いです。もしくは縮みや素材感が変わる可能性もあります。また防炎加工を施しても加工工場より防炎効果が期待できないと判断された場合には防炎証明書の発行ができないケースもあります(サンプル試験した際にお答え致します)

防炎ラベル(布・紙シールの違い)
布製の防炎ラベルは難燃製品に付けます。紙シールの防炎ラベルは後から防炎加工を施した商品に付けます。生地を後から防炎加工した物を洗濯すると防炎効果は落ちます。そのため洗濯後は再度防炎加工をすることになるため紙シールの防炎ラベルになります。布製の防炎ラベルは生地の品番・防炎番号・販売数量から販売先名・防炎ラベルの枚数まで記録しています。また、カーテン・幕類と敷物・防炎製品(防災頭巾など)ではそれぞれ防炎ラベルの種類自体が変わります。後から防炎加工する紙シールの場合でも何月何日に生地の種類と数量を工場で記録しているので防炎ラベルのみをお渡しすることはできません

防炎加工納期
最短で平日の午前中に現物があれば翌営業日午後4時すぎにはお渡しできます。通常は1週間程度みて頂ければと思います。ただし初めてお取引させて頂きますお客様の場合、生地を見てからの判断になったり(できないモノもあるため)、お取引形態の問題もあるため即日ご対応できない場合もあります

防炎加工後の納品形態
通常は反物をそのままローラーに流しながら加工していくので加工後も紙管に巻いての納品になります。紙管に巻いてある生地でも柔らかい素材(主にポリエステル素材のニット系)の場合は防炎加工後巻きなおすことができず、畳んでの納品となります。またm数が少ない場合も同様です

防炎加工の必要性
基本的に燃えない加工(不燃)ではなく燃えにくくする加工です。通常生地に火をつけると、燃え広がっていきます。しかし防炎加工を施している生地に火をつけても、その部分はコゲ落ちますが火が広がっていくことはありません。もしくは軽く火をつけた程度であれば、徐々に火が弱まります。黒く炭化することもあります。そのことから延焼させないために防炎加工はできるだけ施すことをオススメします。また生地に後から防炎加工を施す場合、数回の洗濯で防炎加工の効果が薄れていきますのでその際には費用は掛かりますが、改めて防炎加工をすることになります。断続的に火がつく状況・火がついている状況では防炎品でも燃える可能性もあります。火がつくのを防ぐ『防火・耐火』ではありません

防炎品と難燃品の違い
弊社では『防炎品:生地にあとから防炎加工を施した生地のこと』・『難燃品:生地を織る糸の段階もしくは染める段階で防炎加工を施してある生地のこと』を指すことが多いです。生地メーカーによっては難燃品でも「防炎品」と謳っているケースもありその区別は個別に見ていかないと一概に言えません。現状一般に流通している生地では、綿などの天然素材では難燃品はなく防炎品のみです。また天然素材での防炎品は保管が難しく基本的に大量ロットで長期在庫している所はありません。化繊は防炎品と難燃品の両方あります
株式会社古川商店
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