シートクッションもしくはフロアクッションとは簡易座布団のことをさします。シートクッションは主に飲食店向けとイベント・フォーラム・説明会用などで製作することが多く、それぞれの用途に合わせて素材を選びます。シートクッションは座ることを主眼になっているため厚みは25mm以上にします。ただし厚みを厚くしていくとクッションソファやサイコロクッションとカテゴリーとしてはあやふやな部分もあります。スツール・ソファの座面クッションのことを指す場合もあります |
ウレタンを使用することが大半です。種類は大きく分けて次の3種類になります。ポリエステル綿やそばがらなどを使用する場合もあります。ただし吹込み用のポリエステル綿を使用するのはへたりが早くあまりオススメはできかねます。ただし、座布団のようにポリエステル綿の成型品を使用する場合はあります。発泡ビーズの場合にはストレッチ素材を使用すると、底付きするほど伸びてしまうので快適性はありません。ただしストレッチ素材であれば加重の掛からない周りが盛り上がり体をサポートするように伸びるので、柔らかい床・マットに敷く場合には底付き感も軽減されて普通に使用できます |
基本的にはどんな生地でも大丈夫ですが、飲食店向けには毎日のメンテナンスを考えて合皮(ビニールレザー)にされるケースが多いです。帆布系の生地も多いです。ただし、9号帆布以上の厚手の素材はこちらでは縫製できない可能性もありますので、持込生地(支給品)の場合には事前に生地を拝見させて下さい。イベント用シートクッションの場合は、名入れの色数・製作数量や予算など条件によってその都度使用する生地は変わります。例外として、伸縮する生地はあまりオススメできません。座る用途のためクッション材自身が凹んだりしますので、伸びる生地を使用すると生地がだぶついたりする可能性があります。(カバーが小さめに作りクッション材にきれいに取り付けられれば問題ありません) |
ポリエステル綿クッションとは違い、直詰め・カバータイプという分け方はせず、サイズが大きくなるほどウレタンを側地にセットする間口を大きくする必要があることから側地にファスナー付けをしていることが多いです。また、ポリエステル綿クッションと違う点では、ポリエステル綿クッションではファスナーでカバーが外せる場合には、綿が出てこないように更に白布などで中袋(ヌードクッション)とよばれる生地にくるまれていますが、ウレタンの場合はファスナーを開けるとむき出しに入れていることが殆どです。もちろんむき出しのウレタンを見せたくないとの場合には、それを布でくるむ場合もあります。縫製方法もマチを付けることが殆どですが、場合によっては、生地を2枚合わせで角部分をつまむことでマチ部分を表現し製作することもあります。スチールパイプなどに結べるようにヒモを付けたり、マッジクテープを縫い付けたりもします |
飲食店 |
スチール製チェア用・お座敷用 |
自動車販売会社 |
本革シートの体験用 |
広告代理店・一般企業 |
大規模ミーティング時のクッション・販促物 |
家具メーカー・木工製作所・個人宅 |
スツール・ソファ用 |
ラバープリントは経年変化によって座る時の摩擦でプリントが剥がれる可能性があります。長期間使用されることが前提であるならば、隅にワンポイントでプリントをするか染料プリントや染めているに近い昇華転写プリントをオススメします。もしくはプリントした生地にラミネート加工を施してからクッションを製作することになります。一番コストが掛からない手法・一番クオリティが良く見える手法などその時の条件と予算によって変わります |