クッションの製作は形状・仕様・中材の選定によって製作できる生地が変わってきます。柔らかい生地では固形物の中材を使用しないと形状が保たれず、硬い生地では曲線などの形状を表現するのが難しいなどそれぞれ条件に合わせて変えていきます。コスト重視・形状再現重視など条件により使用する素材を変えて提案します。逆に言うと、その部分をお知らせ頂かないとこちらでお見積りを出しても御社の要求に十分応えられない可能性があります |
ポリエステル綿 |
発泡ビーズ |
今クッションの中材で一番使用されている。品質もランクがあり良いモノだとウォッシャブルタイプは当たり前で、軽い・膨らみ感がある・反発力が強いなどの違いがある。羽毛布団の代替えとしても使用できるグレードもあり。品質が良いモノほど触り心地も柔らかく綿の塊を感じません | 1mm以下の極小ビーズを使用したクッションがストレッチ生地との組み合わせでブームにもなった。粒の大きさにより感触・重量がかなり変わるのも特長。ビーズソファで使用されるのは2mm程度もしくは6mm程度の粒のモノが多い。通常のビーズは静電気の発生により取扱いが非常に大変(静電気防止加工を施したビーズもある) |
パイプビーズ |
ひのきチップ |
介護用枕などでよく使用。球状で真ん中が空洞化しているので通気性に優れている。現在は硬さにも種類がある。また球状ではなくストローを短くカットしたようなモノもある | ヒノキをチップ状にカットしたもの。ヒノキの香りが漂いますが、かなり硬くなります。単体で使用することもありますがポリエステル綿やウレタンをメインにして、ヒノキチップはシート状に入れることが多い |
ウレタン |
そばがら |
低反発とは違い押し込んでもじわっと戻るという感じではない。ただし硬さに関して種類がたくさんある。硬いモノはバイクや自転車の座面部分にも使用。ウレタンを粉砕したものを再度固めた再生品(ウレタンチップ)もある | そばの実の殻。殆どが虫が発生しないように消毒済みもしくは真空パック状態にしてから使用。できれば定期的に日干しして殺菌して使用するのがベスト。この硬さを好む人も多。また通常の工程よりも手間をかけた物で丸洗い対応可能なそばがらもある |
パンヤ |
低反発ウレタン |
植物から採取される繊維。ポリエステル綿と比べ弾力性は弱くクッションや枕の中材としてはポリエステル綿よりは硬く感じる。通気性はあまりないので逆にいうと保温性はある | 独特な感触で枕や背当てなどジャストフィットする。海外産の原料と日本国内産ではかなりの原料単価に開きがあり小ロットでの取り扱いはコスト的にかなり高くつく |