圧着転写プリントについて


圧着転写プリント
転写プリント(圧着転写)
圧着転写プリント(白フチ付き)
簡単に説明するとまず特殊なシートへプリンターで出力。通常は同時にプロッターにより余分な個所をカットしてロゴに沿った形状や大枠の楕円形などにします。そのカットした物をプリントシートを付けたい生地へ熱プレスをしてプリント(接着)させる手法。
プリント業者により『アイロン圧着プリント』・『熱圧着プリント』・『プリント圧着』・『転写プリント』・『熱転写プリント』と呼び方が違います。弊社でも区分上は『圧着転写』と表記しておりますが通常は『転写プリント』と呼んでいることが多いです

圧着転写プリントの可能な生地
【生地の素材】
基本手に熱を加えながらプレスすることからも、ある程度熱に耐えられる素材でないとプリントができません。熱に弱い素材としてエナメル素材やポリウレタンが含まれている素材・ナイロン素材などは、プリントできる物とできない物があり、事前に試験しないとわからないケースが殆どです。また生地の表面に何らかの加工が施されていたり、防水効果のあるような生地ですと圧着転写プリントのシートが付かない可能性があります
【プリント有効巾】
プリント業者の使用しているプリンターによりますが通常48cm巾でロール状になっているシートなのでその範囲での対応ができる所が多いです。ただ48cm巾で5mの長さを出力しても、それをプレスする機械がないため、長くプリントする場合にはシートを分割して出力してプレスしていくことが多いです

圧着転写プリントが向いている商材
圧着転写プリント利用されれている主な商材は、ユニフォーム・コスチューム・Tシャツ・ジャンパー・キャップ・ベンチコート・ポロシャツなどイベント向けアパレル商材が多いです。一部イベント用テーブルクロスやのれんのワンポイント程度のプリントでも使用されています。

まず圧着転写プリントを選ぶ場合には『数量が少なくプリント色数が多い』・『プリントサイズが小さいが綺麗にプリントしたい』・『布製品へプリントしたい』という理由が多いです。『数量が少なくプリント色数が多い』場合には、プリントデータをして機械(プリンター)で出力するため、製版が必要ないため色数が多くてプリント枚数が少なくても版代の負担がない分コストメリットがあります

圧着転写プリントのカットライン
圧着転写プリントはシートにプリント出力すると同時にシートを剥がすためのカットをほぼ同時に行っています。そのカットのことをカットラインと呼んでいます
圧着転写プリント_切り抜き_Tシャツ 【切り抜きタイプ】
プリントデザインに合わせてカットして仕上げるため見た目も綺麗になります。ただし、細かな文字や細いラインがある場合には物理的にカットできないためこの手法は使用できません
またデザインにグラデーションでエッジがボケている場合もフチを付けるかアウトラインタイプにしないとプリントできません。切り抜くのに手間も掛かるため、他4タイプよりも費用は掛かります 
圧着転写プリント_フチ付き_Tシャツ 【フチ付きタイプ】
切り抜きができないデザインの場合に用いる手法。色物のTシャツなどに白フチを付けることでロゴがより目立つのでそのために付ける場合もあります
デザイン上フチを付ける場合にはデザイン上に細かなラインがあるかグラデーションなどでエッジがボケている時に用います。このフチをあまり目立たせたくない場合には、フチの色をTシャツの生地色に近づけて同化させる手法もあります 
圧着転写プリント_アウトライン_Tシャツ 【アウトラインタイプ】
圧着転写プリントの中では上記2パターンよりも手間が掛からないためコスト・納期面でメリットがあります。それでいてプリントデザインの形状を活かしているので見た目も違和感ありません
アウトラインのフチの幅もできる限り細くしてできる限り目立たなくすることも可能です。もちろんフチの色を白にしないで生地色に近づけて目立たなくさせることも可能です 
圧着転写プリント_四角枠_Tシャツ 【四角枠タイプ】
コスト・納期が最優先、細かな文字やデザインがある場合に用いる手法です。大きなロゴ部分は切り抜き・フチ付きにして小さなロゴ・文字部分を四角枠タイプにすることもあります
プリントデザインにより四角ではなく楕円形や円形にすることもあります。カットラインは通常直角・鋭角にすると上手く機械がカットできない場合があるため角部分はある程度丸みを帯びた形状にするのが一般的です。左図のイメージ図はわかり易くするため白色で背景を付けていますが、小さなロゴ・文字部分でこの手法を用いる場合は目立たなくするため生地色に近づけることも可能です
転写プリント_複合タイプ 【複合タイプ】
大きなロゴ部分はフチ付き(ケースにより切り抜き・アウトライン)にして小さなロゴ・文字部分を四角枠タイプにすることもあります。また一例として左図はフチ・背景色をTシャツの同系色にしています
ただしフチを同系色に合わせてもプリントする本体生地がサテンなど光沢素材の場合は目立つので、その場合にはできる限りフチの幅を薄くなるよう調整します

【圧着転写プリントの注意事項】
熱を利用して生地へ圧着させているためアイロンや乾燥機の使用はできません。アイロンや乾燥機を使用するとプリントシートが剥離してしまい、剥離すると修復できません。クリーンニング業者に洗濯を委託する場合、事前にこのようなプリントが入っていることを伝えた上で依頼して下さい。何も言わずに頼むと洗濯後にタンブラー乾燥などされてしまいます

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