Cafe talk

2003.01.29 『ビーズについて #04【粒の大きさ】』
(2004.10.28追記あり)
最近極小ビーズが流行りですが粒の大きさによって何が違うのかについて記載していきたいと思います。

1.通気性
結論から言いますと粒が小さくなるほど通気性は悪くなります。すなわち熱がこもりビーズが熱を発している感じになるくらい温かくなります。床ずれ防止用としてのご利用は避けた方が良いと思います。枕・クッションの生地にも左右されるのですが粒が小さい程ビーズとビーズの隙間がなくなるので熱の通り道がなくなるからです。ビーズの粒が大きいとビーズ間の隙間が大きいので、その分通気性もよくなります。とは言うものの1cmくらいの粒になると粒との接点が広い分熱をもっているように感じます。これはビーズ自体に通気性がないので接する面が広くなるためです。弊社のペアレビーズは1ミリ〜5ミリのモノを混ぜて使用していますが、混ぜることによりビーズ同士の隙間ができ易くなります。そのことで、同一サイズのビーズのモノよりも通気性に優れていると言えます。

2.つぶれやすさ
こちらに関しても一概には言えないのですが1つだけはっきりしていることは粒が大きい程つぶれても元々に近い大きさまで復元します。粒が小さいとつぶれやすいかと言うとそれもちょっと違います。ビーズが小さい程1つのビーズにかかる圧力が小さくてすみます。また同じ空間内を同容積で満たした場合には粒が大きいのと小さいのとでは粒の固体数が違うので、やはり上記同様1つのビーズに同じ圧力が常にかかるわけではありません。経験上ビーズがつぶれるのと伸縮性のある生地を使用した場合には生地が伸びきってしまう問題もあります。

3.粒が小さいことのメリット・デメリット
粒が小さいとまずなによりも触り心地が抜群に良いです。伸縮性のある水着素材やニット地を使用した時の感触は粒が小さいからこそ表現されます。あの触り心地は粒が大きくなる程薄れていきます。ただビーズが小さければ同じかと言うとそれも違います。モノによっては球状というよりももっと16面体や32面体のようなゴツゴツしたようなビーズもあります。そのようなビーズは触った時にかなりザラザラした音がでます。感触にこだわるのであれば、そのあたりも気にされてみてはいかがでしょうか。デメリットとしては上記でも触れていますが、熱がこもりやすいのと、手洗いした時に乾かすのに時間がかかります。粒の個体数自体が多く密集しているので普通の枕・クッションサイズですと晴天でも2日は日陰干しが必要になります。

4.粒が大きいことのメリット・デメリット
粒が大きいと大型のソファにしても軽いので移動させるのにも楽です。ビーズの量自体も少なくすむので大型ソファの素材として利用されることが多いです。それ以外に関しては粒が小さいモノと逆になります。

5.その他
どちらのビーズとも現在静電気防止加工が施されていないので、ご家庭でクッションの中材を補充する際には、こぼれても良いフローリングの上などで行って下さい。絨毯の上で作業を行うと万が一ビーズがこぼれた場合に掃除機等で吸っても取りきれなくなります。もし行う場合には新聞紙などを敷いてから作業して下さい


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