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創業69年の経験と実績のもと生地手配から加工・プリント
縫製まで請負うファブリック・エージェンシー(生地の代理店)


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プリントの色調整について
色の調整・調合の仕方はいろいろありますが最終的にはそれを作業する人の感覚が一番重要になります
印刷業界の方であればプリントする色はDICやパントーンの番号で指定されるか現物サンプルに合わせて欲しいとの要望のもと元データからCMYKやトーン・明暗などで調整していくことと思います
お客様によっては紙出力で色を合わせているので一切調整はしないでほしいと言われることがあります。こちらでもまず最初はデータ通り出力しますが生地(布)にプリントすると全く違う色に変わってしまうことが多々あります。もちろん調整しない要望の場合はそのまま提出して判断を仰ぎます。大体は調整して欲しいと言われますが
特にイラストレーターで1色ずつデータ調整されているものほど変わり易いです。デザイナーさんの調合の仕方にも左右されますが黒をさして色の濃淡調整していると大概黒っぽくなってしまいます。逆に写真データは明暗の差は出ても色が変わることは少ないです
ただイラストレーターのデータと違い写真データはこちらで1色ずつ調整していくことが難しいため調整できる範囲が狭いのも事実です
そこでデータ通りに出力したものと希望色で差が出た場合にどのように近づけていくかはデータの色調合の仕方からこちらでのプリンターの色の出方を見比べて最適化していく作業になるのですが、それでも最終的には感覚なのかと思っています
単なる作業的にマニュアル化できる範囲で対応できる場合とそうでない場合があり経験則から2割程度は作業的な対応では調整し切れていないと思います
プリント工場の良し悪しはその調整で希望色に近づけることで一番差が出るのではないでしょうか。もちろんそれでプリント代も安ければ良いのでしょうが
こちらでもプリント工場の最初の調整を見た時に再調整が必要だと思えば、なるべく具体的にどの色を増減するとかの指示も出して再調整をお願いすることがあります
一度だけあまりに色調整が上手くいかず(クライアントに納得してもらえず)工場のオペレーターの方を変えてもらったこともあります。イレギュラーなケースでしたけど
結果的にはそれが良い方向へいきましたが調整の仕方も方向性が合っていないとドツボにはまるものだと痛感した出来事でした。それ以来一人ひとり持っている感覚が違うのだからどのように指示したら良いのかクライアントが理想とする色はどこにあるのか考えるようになりました
※その時は色番号の指示でなく出力した物を見て更に要望が出る感じだったので工場の方も大変だったと思います


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