通常、生地の種類・枚数・プリント色数などによりプリント方法を変えます |
○シルク印刷 |
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【基本事項】
・プリント色数:1色ずつ1版必要
・プリントサイズ:80cm×150cmくらいまで
・プリント可能生地:綿・麻・ポリエステルなど
・スポットのお仕事の場合、版は保管せず破棄してしまいます
(追加でご注文がある場合、事前にご相談下さい)
・インクには水性と油性があり、通常は水性インクを使用
・4色分解のオートスクリーン顔料・染料プリントという手法もあります |
【長所】
・在り物の色が付いている生地にプリントが可能
・枚数が多くなると単価が安くなる
・1000m以上プリントする場合にはオートの機械でプリント可能(早い)
・プリント面が凸になるので風合いが良い
【短所】
・期間が経つとプリントインクがボロボロになってくることがある
・再現性により版のグレードを変えるので同じサイズでも単価が変わる
(デザインの線の細さやボカシ・グラデーションなど)
・タフタ系などにはプリントができない(水性インク)
・生地によってはプリントの乾燥後、縮む可能性がある
【用途】
・Tシャツ・はっぴなどの名入れプリント
・綿素材でのクッションのロゴプリント
・旗・のれんなどのロゴプリント |
○転写プリント(圧着転写プリント)(熱転写プリント) |
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【基本事項】
・150度以上の熱に耐えられる生地にプリント可能
・シール製作と同じ過程なのでカットできる範囲が限定される
・枚数が多くなっても単価はあまり変わらない
・プリントサイズは45cm巾まで
・基本的にカッティングシートと同じ要領 ・デジタルプリントのため版が不要 |
【長所】
・色数の制限はなくサイズ・カットライン形状により単価が変わる
・在り物の色が付いている生地にプリントが可能
・色の再現性が高い
・色数が多く・枚数が少ない場合にコストメリットがある
・布製品にプリントできる可能性がこの中では一番高い
【短所】
・洗濯用の溶剤によってはプリントの圧着が剥がれることがある
・1mm以内の線をカットし圧着することはできない
・素材により圧着した後がわかりシールを添付したように見える
(縁どりをしなければいけないケースがある)
【用途】
・コスチューム・ユニフォームなどの胸・背中にロゴプリント |
○昇華転写プリント |
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【基本事項】
・180度以上の熱に耐えられる生地にプリント可能
・基本的にポリエステル(100%)素材しかプリントできない
(TC素材にプリントできますが著しく堅牢度が落ちます)
・フルカラープリントが可能
(全面に総柄にようにプリントすることも可能)
・白(晒)の生地にしかプリントできない
・デジタルプリントのため版が不要 |
【長所】
・生地の素材感を損なわない仕上がり(染めているような感じ)
・原反そのままプリント可能
・伸縮する生地にプリントしても、ボロボロに劣化することが極めて少ない
・プリント色数が多く小ロットの場合シルク印刷よりも安価になります
【短所】
・160cm巾以上の生地のプリントはできない
(プリント範囲は通常150cm巾までメーカーによって180cmまで)
・色調整が難しく色校正に時間が掛かる場合がある
【用途】
・テキスタイルプリント
・オーダーメイドユニフォーム用プリント
・抱き枕カバー・オリジナルクッション用プリント
・のぼり・タペストリー・バナー用プリント |
○インクジェットプリント |
【基本事項】
・インクジェット対応生地でないと上手くプリントできない場合が多い
・インクを直接生地に吹き付ける手法
・デジタルプリントのため版が不要 |
【長所】
・数枚程度の場合フルカラーでのプリント可能
・綿素材でもフルカラープリントができる
・ターポリンの場合5m巾までプリント可能
【短所】
・昇華転写よりも生地によりにじみ部分が気になる場合がある
・生地の下処理・後処理が必要なため納期に時間が掛かる
・直接生地にインクを吹き付ける分、乾燥後生地がシワになることがある
【用途】
・テキスタイルプリント
・アパレル商材用プリント
・屋外バナー(ターポリン使用時) |