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2011.09.28 『枕の中材 #01【ポリエステル綿】』
おそらく枕・クッションの中材としては一番普及しているクッション材だと思います。それでいて何気にこの素材について知られていないように思います。

まずこの綿(わた)はメーカーから圧縮された状態で工場に納入されるためクッションの製品として店頭に並んでいる状態の物をそのまま吹き込んでいるわけではありません。

そのため普通の人が目にするポリエステル綿は実はもう1工程手が加えられている状態にあります(手芸店などで詰め替え用で販売されている物など)。

またその部分がポリエステル綿のメリット・デメリットにつながっているように思います。

ポリエステル綿は他の枕の中材と比べて比重も軽く済むためコストも抑えられ、適度なクッション性もあります。そのことがコストメリットもあり安価な商品も多くなっている要因だと思います。

枕やクッションで使用されるポリエステル綿は、圧縮された綿をほぐしながら空気の風圧ととも吹き込んでいきます。そのことで側地内部で綿を拡散させきれいに充填することができます。

ほぐした綿を手で入れたらどうなるか。それは手で掴んだ単位で綿がまとまってしまうため、側地が薄い素材であればあるほど側地表面がデコボコしてしまいます。

見た目だけでなく使用感もそのデコボコが気になる場合もあります。

綿をほぐしながら充填していることから、綿の繊維と繊維の絡まりを広げているため、使用すればするほどその絡まりの密度は小さく固まっていきます。

いわゆるそれが「綿がへたってきた」という表現になります。使用前の厚みよりも薄くつぶれた感じになります。そのようになるとクッション性も悪くなります。

もちろん、この要領がわかれば綿と綿をつまむようにほぐせば、ある程度はクッション性が復活しますが、一度へたってしまうとなかなか元通りになるということはありません。

そのため綿がへたってきた物に詰め替え用の綿をさらに入れると綿の密度が高くなっているところに補充するので見た目は復活したようになっても使用感はむしろ硬くなった感じになります。

ただ枕として使用している分には、頭の重みしか加重されないので座るクッションの綿に比べればへたり方は遅いです。

またポリエステル綿と言っても反発力の強い綿もあり、それは羽毛布団の代替えとして使用される品質のものもあります。主にシリコン綿と呼ばれている物です。

それらは従来の綿よりも復元力が強いため少しの量で側地を膨らめることができます。それを利用して圧縮パックの梱包をされたクッションとしてもこのグレードの物が使用されています。

普通のポリエステル綿で圧縮パックすると復元率はせいぜい60%程度になります。ただこれは圧縮パックされている期間とも関係があるので、それによっても変わりますが。

ちなみに座布団で使用される綿は上記で記載してきた吹込み用ではなくて綿を大きさ・厚みなど形を整えた状態の物を側地に入れます。


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